犬と猫の予防接種のスケジュールと健康管理|ワクチン接種は重要?|茨城県つくば市の『さくま動物病院』

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2024/07/03

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犬と猫の予防接種のスケジュールと健康管理|ワクチン接種は重要?

はじめて犬や猫をお迎えした飼い主様は必要な予防が多く、いつ施すべきか迷うことがあるかもしれません。

感染症を予防するためには、狂犬病や混合ワクチンの接種を適切なタイミングで行うことが重要です。これらの予防を怠ると、多くの病気に感染するリスクが高まります。

また、予防接種のスケジュールは犬や猫の年齢によって異なるため、どのワクチンをいつ接種するかは獣医師と相談することが大切です。

今回は、犬と猫の予防接種のスケジュールと健康管理についてご紹介します。

ワクチンの種類

【法律で義務づけられている狂犬病ワクチン】
狂犬病とは、狂犬病ウイルスに感染した動物の唾液に含まれるウイルスが咬傷を介して他の動物や人間に伝播することで広がります。狂犬病ウイルスに感染すると、ほぼ100%の致死率という非常に高い致命率を持っています。

日本では、狂犬病ワクチンの接種は厚生労働省が定める狂犬病予防法により、義務付けられています。狂犬病ワクチンの接種を怠った場合は20万円以下の罰金が科せられる場合もあるため、必ず年1回の狂犬病ワクチン接種を行うことが大切です。

【犬や猫が任意で接種する混合ワクチン】
コアワクチン
コアワクチンは、すべての犬や猫に接種することが強く推奨されています。

:犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パルボウイルス2型
:猫汎白血球減少症ウイルス、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス

ノンコアワクチン
ノンコアワクチンは、住んでいる地域やライフスタイルによって接種が推奨されています。

:レプトスピラ、パラインフルエンザ、犬コロナウイルス
:猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス、クラミジア

子犬・子猫の予防接種

子犬や子猫は生後1ヶ月~4ヶ月を過ぎた頃から、母親の初乳からもらった免疫が自然に失われます。そのため、免疫がなくなった時期を見計らってワクチンを接種する必要があります。ワクチンは1回の接種だけでは充分な抗体が作れないため、1ヶ月毎に2回追加接種を行います

子犬や子猫が接種するワクチンの種類や接種する時期は以下の通りです。

<子犬>
狂犬病ワクチンの接種:混合ワクチン最終接種から1ヶ月以降
混合ワクチンの接種時期:3回接種の場合、8週齢→12週齢→16週齢で接

<子猫>
混合ワクチンの接種時期:3回接種の場合、8週齢→12週齢→16週齢で接種

成犬・成猫の予防接種

成犬や成猫になると、定期的にワクチンの接種を行う必要があります。
成犬や成猫が接種するワクチンの種類や接種する時期は以下の通りです。

<成犬>
狂犬病ワクチンの接種時期:年1回
混合ワクチンの接種時期:1~3年ごと

<成猫>
混合ワクチンの接種時期:1~3年ごと

予防接種以外の健康管理

予防接種以外にも愛犬や愛猫の健康を維持するためには、定期的な健康診断(血液検査を含む)を行うことが大切です。

犬や猫が健康診断を受けることで、目に見えない病気やケガなど気が付かないうちに進行している病気を防ぐことができます。

健康診断を受ける頻度については、若齢の場合は1年に1回、7歳以上の場合は半年に1回の実施を推奨します。健康診断は年に1回受ければいいと思われがちですが、犬や猫は人間の4〜5倍のスピードで年をとるとされているため、半年に1回受けることを推奨しています。

まとめ

ワクチン接種は感染症を予防し、病気の重篤化を防ぐ有効的な手段です。そのため、ワクチンの接種時期をしっかりと守ることが重要です。

また、犬や猫の体質や年齢に応じて適切なワクチンの種類やスケジュールは異なるため、獣医師と相談しながら決めることが大切です。
愛犬や愛猫の健康を守るためにも、予防接種とあわせて定期的な健康診断を行いましょう。


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