ノミ・マダニ予防の重要性|深刻な病気を引き起こすことも!|茨城県つくば市の『さくま動物病院』

ブログ

ブログ
里親募集

Blog

ブログ

2024/04/09

わんちゃん,猫ちゃん,スタッフブログ

ノミ・マダニ予防の重要性|深刻な病気を引き起こすことも!

ノミやマダニは、春から秋にかけての暖かい季節に活発になります。
しかし、暖かい季節以外でも、室内が暖かいときは冬でも繁殖することがあるため、その際は常に予防が必要です。

さらに外で過ごす犬や猫だけでなく、室内で生活する犬や猫も飼い主様が無意識にノミやマダニを外から室内に持ち込んでしまい感染するケースがあります。
そのため、犬や猫をこれらの寄生虫から守るためには、常に予防対策を行うことが大切です。

今回はノミやマダニ予防の重要性について、それらの寄生虫により引き起こされる疾患や予防方法などを解説します。

予防の重要性

ノミやマダニは、犬や猫だけでなく野生動物や人間にも悪影響を及ぼします
貧血や皮膚病の原因となるだけでなく、さらに深刻な病気を引き起こすことがあります。

特にマダニは、散歩中の犬や猫を狙っており、森林や林だけでなく、街や公園、川辺にも生息しているため、それらの場所ではマダニへの注意が必要です。

また、ノミやマダニの予防対策を行うことによって、犬や猫の健康を守るだけでなく人間も感染症から守ることができます。

ノミ・マダニがもたらす疾患とは?

ノミやマダニは動物の皮膚に寄生し、血を吸うことで生きています。
この行為によって、寄生された動物は貧血や吸血された部位の炎症、かゆみなどを引き起こすことがあります。

<ノミによって引き起こされる疾患>
ノミアレルギー性皮膚炎」という皮膚のアレルギー反応や「瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)症」「猫ひっかき病」など、人間に発熱やリンパ節の腫れが現れる感染症を引き起こすことがあります。

<マダニによって引き起こされる疾患>
発熱と血小板の減少を引き起こす「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。
発熱と特徴的な発疹が現れる「日本紅斑熱」。
発熱と麻痺を引き起こす「ダニ媒介性脳炎」があります。

これらの病気は、人と動物の両方に感染する「人獣共通感染症」であるため、特に注意が必要です。
また、マダニは犬に重度の貧血をもたらす「バベシア症」を引き起こすことがあります。

このように、ノミやマダニによる感染症はさまざまで、犬や猫だけでなく人間に対しても重大な感染リスクをもたらす可能性があることがわかります。

予防方法

ノミやマダニの予防には、犬や猫の体表に寄生する虫の駆除を行うための駆虫薬が有効です。駆除薬には、
犬や猫の背中に直接滴下するスポットオン剤
体全体に吹きかけることができるスプレー剤
飲ませるタイプの経口薬
などさまざまなタイプのものがあります。

ノミやマダニ予防薬を使う場合、月に1回の定期的な使用が推奨されます。適切に予防薬を使用することで、犬や猫の皮膚に寄生する虫を効率よく駆除できます。

ノミを駆除する際は、ノミを取り除くだけではなく、犬や猫が生活する周りの環境も清潔にすることが重要です。ノミが犬や猫の生活空間にいる場合、予防薬の効果を維持するためにも、定期的に掃除を行いノミの卵や幼虫を取り除く必要があります。
そうすることで、ノミが繁殖しにくい環境を作り出し犬や猫をノミから守ることができます。

上述したようにノミやマダニは森林だけでなく、公園や河川敷など人間の生活圏内にも生息しています。そのため、犬や猫をこれらのエリアに連れて行く際は、事前に予防薬を使用することが重要です。

まとめ

散歩をする犬や猫だけでなく、外出する私たち人間にとっても、ノミやマダニは注意すべき寄生虫です。これらの寄生虫から犬や猫だけでなく、私たち自身を守るためには、ノミやマダニの予防対策をしっかりと行うことが重要です。ノミやマダニ予防において最も有効的な方法は、適切な駆虫薬を使用することです。

また、ノミ・マダニ予防薬はさまざまなものがありますので、どれを使用すべきか分からない場合は、動物病院で相談しましょう。


茨城県つくば市・牛久市・土浦市を中心に動物診療を行う

さくま動物病院


わんちゃんの診療はこちらから

ねこちゃんの診療はこちらから