犬は社会性の高い動物です。
飼い主さんとスキンシップができない場合や、一人ぼっちの時間が長い場合には、寂しさを感じ、心身ともに不調が見られることがあります。
本記事では、孤独や寂しさが犬に与える影響やスキンシップの重要性について解説していきます。
犬が寂しいときにとる行動
犬が寂しいときにとる行動の具体例は以下の通りです。
・無駄吠えなど問題行動
・呼びかけに反応しない
・体の一部分を仕切りに舐める
・自分の尻尾を噛むなど自傷行為
・トイレの失敗
・留守番時に物を破壊する
呼びかけに反応せず、無視する子もいれば、自分の体を傷つけてしまう子もいます。
飼い主さんは、こういった行動が見られたときには、「愛犬が寂しい思いをしているかも」と察知し、対策を行うようにしましょう。
孤独が犬に与える影響
犬が寂しい思いや孤独を感じると心身にさまざまな悪影響が及びます。
最初は、呼びかけに反応しないなどの軽度な症状ですが、進行すると以下のような重篤な症状が見られる場合もあります。
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・脱毛
・自傷行為
ストレスによって免疫力も低下するため、さまざまな感染症を引き起こす場合もあるため注意しましょう。
犬に寂しい思いをさせないためにできること
精神的に不安定な状態が続くと問題行動も多くなるため、早期の対処が必要です。
愛犬に寂しい思いをさせないために飼い主さんができることは以下の通りです。
・スキンシップの時間を十分にとる
・留守番のトレーニングを行う
・症状がひどい場合には、動物病院に相談する
それぞれについて解説していきます。
スキンシップの時間を十分にとる
愛犬に寂しい思いをさせないために、普段からスキンシップを行うことを心がけましょう。
具体的には、以下のようなスキンシップがおすすめです。
・お出かけ前に十分に散歩を行う
・一緒におもちゃで遊ぶ
・ブラッシングなど体に触れる時間を多くする
特に運動を行うことにより、精神的にも安定する効果も得られるでしょう。
留守番のトレーニングを行う
留守番中に問題行動を起こさないようにトレーニングすることも大切です。
一人にする時間を少しずつ伸ばし、留守番できるようにトレーニングを行いましょう。
また、長時間家を開ける場合には、ペットホテルや犬の幼稚園などの寂しさを和らげられるような施設を利用するのも有効な手段です。
症状がひどい場合には、動物病院に相談する
食欲不振や下痢、嘔吐などの体調にまで影響が出ている場合や、脱毛や自傷行為などの問題行動がある場合には、動物病院に相談しましょう。
分離不安症などの精神的な疾患や消化器疾患など隠れた病気を見つけられる場合、適切な薬を処方してもらえる場合があります。
飼い主さんも一人で悩まずに専門家に相談することが大切です。
まとめ
本記事では、犬が寂しいと感じる場合に起こる症状や飼い主さんが愛犬の孤独に対してできる対策について解説してきました。
寂しい思いが続くと、問題行動も増え、飼い主さんにとっても生活しづらい環境になってしまいます。
ぜひ、本記事で紹介した対策を行い、愛犬が寂しさを感じづらくなるように工夫を行っていきましょう。
茨城県つくば市を中心に犬・猫の診療を行う
さくま動物病院