長生きする犬には、さまざまな特徴があります。
犬種や遺伝的な要因も考えられますが、普段の生活環境も健康寿命を伸ばすためには非常に重要です。
本記事では、長生きする犬の特徴と健康寿命を伸ばすために飼い主さんができることについて解説していきます。
大型犬と小型犬の寿命の違い
犬は、大型犬よりも小型犬の方が長生きする傾向にあります。
小型犬種の平均寿命が13~15歳程度であるのに対して、大型犬種の平均寿命は10~12歳程度です。
特にチワワやトイプードル、ミニチュアダックスフンドといった小型犬種は長生きしますが、適切な医療ケアや健康的な食事、運動習慣を取り入れることで、さらに健康的な生活を送ることができるでしょう。
大型犬は小型犬と比べて寿命が短い傾向にはありますが、以下で解説する長生きする犬の特徴を押さえて、できる限りの対策を行うことで、少しでも愛犬と過ごす時間を長くできるようにしていきましょう。
長生きする犬の特徴5つと飼い主様ができること
長生きする犬の特徴は以下の5つが考えられます。
・適切な食事を与えられている
・ストレスの少ない環境で生活している
・適切な運動習慣がある
・定期健診、予防接種などのケアを行っている
・デンタルケアを行っている
などが挙げられるため、それぞれについて解説していきます。
適切な食事を与えられている
適切な食事を与えることは、犬が健康で長生きするために重要な要素の1つです。
犬には、栄養バランスの取れた食事を与えることを心がけてください。
人間の食事を与える方もいますが、塩分が過剰であったり、添加物が含まれていたりするので犬にとって適切な食事とは言えません。
また、犬によっては、人間の食事しか食べなくなってしまうこともありますので、与えない方が良いでしょう。
適切な食事を与えることで、膵炎、糖尿病などの疾患の発症リスクを抑えることができます。
その際、年齢によって必要なカロリーや栄養素が変わってきますので、年齢に合った食事を与えるようにしてください。
ストレスが少ない環境で生活している
ストレスが少ない環境は犬の健康寿命を伸ばし長生きさせることができるでしょう。
犬はストレスを感じると免疫系が弱まり、さまざまな疾患の発症リスクが上昇することも考えられています。
また、ストレスは愛犬の行動にも影響を与え、攻撃的な行動や不安定な行動を引き起こします。
飼い主様は、犬がストレスを感じないように適切な環境を整えてあげましょう。
部屋の温度も夏、冬など季節に合わせて過ごしやすい温度に設定し、安心できる場所を提供してあげることが大切です。
さらに、普段からスキンシップを行い愛犬との良好な関係を築いておくようにしてストレスを感じさせないようにしてあげましょう。
適切な運動習慣がある
適切な運動習慣があることは、犬が健康的で長生きするために非常に重要です。
毎日の散歩や遊びを通じた運動は、犬の筋力や心肺機能、消化機能の促進、ストレス解消にもつながるとされています。
また、定期的な運動は、肥満の予防にもなるでしょう。
飼い主様は、愛犬が健康で長生きできるように毎日の運動習慣を身につけさせるようにしてください。
定期健診、予防接種などのケアを行っている
定期的な健診や予防接種を受けることは、犬の健康維持には不可欠であり、長生きするためにも重要です。
定期的な健康診断を行うことで病気の早期発見につながり、治療の容易になります。
また、予防接種も犬が感染症にかかるリスクを大幅に軽減します。
飼い主様は、定期的な健康診断や予防接種を行うことを心がけるようにしてください。
デンタルケアを行っている
デンタルケアは、歯周病を予防し、犬の健康を維持するために必要不可欠です。
3歳以上の成犬の80%以上が歯周病にかかっているという報告もあり、歯周病は心臓病や腎臓病など重大な健康問題につながる可能性もあります。
そのため、定期的に歯磨きなどのデンタルケアを行うようにしてください。
あまりにも重度の歯石がついている場合には、歯石とり(スケーリング)の処置をすることをおすすめします。
ただし、麻酔をかけた処置が必要になりますので、獣医師と相談するようにしてください。
まとめ
本記事では、長生きする犬の特徴と飼い主様が愛犬の健康寿命を伸ばすためにできることについて解説してきました。
犬を長生きさせるためには、飼い主様が定期的に健康診断に連れて行ってあげたり、生活環境を整えてあげたりと、飼い主様の手助けが必要不可欠です。
1日でも長く愛犬との生活を楽しめるように、できることから始めてあげてください。
茨城県つくば市を中心に犬・猫の診療を行う
さくま動物病院
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