夏におしっこの量や回数が変わる? 愛犬の尿の異変と対処法|茨城県つくば市の『さくま動物病院』

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2023/08/18

わんちゃん,スタッフブログ

夏におしっこの量や回数が変わる? 愛犬の尿の異変と対処法

夏になると、愛犬のおしっこの量や回数がいつもと違う?と感じることがあるかもしれません。もしかしたら病気かも?と心配になる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、夏に犬のおしっこの量や回数が変わる原因や、その対処法について解説します。



犬の正常なおしっこの量と回数

犬の正常な1日のおしっこの量は1㎏あたり20~40ml、回数は子犬で7~10回、成犬で3~5回、老犬で5~6回が目安となっています。

この目安を基準に、まずは愛犬が普段どのくらいの量と回数おしっこをしているのかを把握しておきましょう。


夏に見られるおしっこの異変と注意点

おしっこの異変には、「量や回数が少なくなる場合」と、逆に「量や回数が多くなる場合」があります。


夏におしっこの量や回数が少なくなる原因

夏におしっこの量や回数が少なくなる原因としては、気温が上がり犬が夏バテ気味になると食欲が落ちて飲水量が減ってしまい、それに伴っておしっこの量や回数も減ってしまうことが考えられます。


夏におしっこの量や回数が多くなる原因

おしっこの量や回数が多くなる原因としては、暑さから飲水量が増えているために、その分おしっこも増えていることが考えられます。


おしっこに異変が見られた際の注意点

おしっこの量や回数の変化の他に嘔吐や下痢がある、元気がない、おしっこに血が混ざっているなどの症状がある場合は、腎不全や尿路結石、膀胱炎などの病気が隠れている可能性もあります

また、オスで何度もトイレに行くのにおしっこが出ない時は尿道閉塞が考えられ、特に注意が必要です

これらの気になる症状が見られたら、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。


対処法

おしっこの量や回数が少ない場合やおしっこの量や回数が多い場合の対処法は以下になります。


おしっこの量や回数が少ない場合

室内の気温や湿度を管理し、また愛犬がいつでも新鮮な水を飲めるようにしておくことが大切です

それでもあまり水を飲まない場合は、フードに少量のぬるま湯を混ぜたり、水分の多いウェットフードを使ったりすることでも飲水量を増やすことに繋がります。


おしっこの量や回数が多い場合

おしっこの量や回数が少ない時と同様に、まずは室温と湿度が犬にとって高すぎないかを見直しましょう

高い場合には、エアコンなどを使って適切な温度・湿度を保てるように管理してください。


ただし、あまりにもおしっこの量や回数が多いという場合には、1日の飲水量がどのくらいかを測ってみましょう

もしも1日の飲水量が日常的に1㎏あたり100mlを超えている場合には、病気が隠れている可能性もあります。早めに動物病院で診てもらいましょう。


まとめ

夏になると、犬のおしっこの量や回数に異変が見られることも増えてきます。

暑さのせいであることも多いですが、病気が隠れている場合もあるため、少しの変化にも気が付くことができるよう日頃から愛犬のおしっこの量や回数がどのくらいなのかを把握しておくことが大切です。

少しでも気になる様子などがありましたらいつでも当院にご相談ください。



茨城県つくば市・牛久市・土浦市を中心に動物診療を行う

さくま動物病院

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〈参考文献〉

獣医内科学 第2版 小動物編